講評:総本部委員 堀川 不二男
大胆なフレーミングの傑作です。 黒い背景の中で、祭り化粧をして貰っている少年の顔をうまく浮かび上がらせました。 目の周りと唇にあるわずかな「紅」 が効いています。
「お前、 歯が抜けとるぞ。」 こんな会話が聞こえてきそうな、ユーモラスな一コマですね。 髭面に歯抜けという強烈な男性を主役にした素晴らしい作品。 つい微笑みたくなります。
炎の明かりで照らし出された男性の姿をうまく捉えました。 両手を広げて気勢を上げる。 願い事であろうか。 強い精神性を感じる写真です。
後ろ姿を狙った秀逸な一枚です。 雨模様だったのか、 頭上の金灯籠を保護するビニールに光が当たっていい雰囲気に。 雨効果で、 より情緒的な作品となりました。